マインドフルネスが疲れた脳や心を休ませてくれる

 今流行りの「マインドフルネス」は、瞑想などを通して「今この瞬間」を意識することで集中力の向上やストレス軽減といった効果が期待できるといいます。米グーグルなど世界のトップ企業が社員研修に取り入れたことで注目度が高まり、日本でも広がり始めています。  

 日本マインドフルネス学会では、こう定義されています。 

「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」  

 こうした心の状態をつくる過程や、生き方を指す場合もあります。その起源は仏教に求められますが、宗教性は排除されています。  

 米マサチューセッツ大で慢性疾患を治療するプログラムが開発されたのを機に注目が集まり、国内でもうつ病などの治療への活用が始まっています。 

 今は、脳が疲れる時代です。スマホなどから入ってくる情報量は多く、素早い処理が求められます。こうした状況下で心はさまよい、頭の中はパンパンになっています。  

 つまり、大半の人が疲れているのは体ではなく脳なのです。その兆候は注意散漫や無気力、イライラなどになって現れてきます。こうした状況が長く続くと、心の病にも繋がっていく心配があります。  

 マインドフルネスは、そうした疲れ切った脳や心を休ませてくれるのです。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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