SNSで「つながり孤独」に陥る若者の心理

 今、フェイスブックやツイッター、インスタグラムなどSNSでたくさんのつながりを持っていながら、死にたくなるような孤独に悩んでいる若者が多いといいます。  

 こうした若者は、ネット上のつながりばかりを気にして現実の人間関係が希薄です。その姿は、痛々しいというしかありません。  

 彼らは、なぜ生身の人間関係を充実させようと思わないのでしょうか?  

 この点、彼らはSNSを止められないから辛いのです。劣等感や嫉妬心から本音を語れず、深い友だち関係の築き方がわからなくて悩み、苦しんでいるのです。  

 では、なぜここまで今の若者は実際の人間関係が希薄なのでしょう。  

 生身の人間関係を構築できる「大人」になるためには、社会の中での様々な現実体験が必要です。 

 しかし、スマホなどの利用でメディア漬けになった子どもは、その体験時間を奪われて「幼いままの心」や「大人になれない」問題を抱えて体だけ大人になっていきます。つまり、メディアに時間を取られて実体験が乏しくなり、精神的には未成熟のままなのです。 

 だが、今やネットやスマホ、ゲームは当たり前です。こうした状況で、孤独な若者はメディアと適度な距離を置き、身近な人と目を合わせた対話を大切にすることを大人が自ら努力すべきなのでしょう。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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