孤独死の増加「遺骨の処理に困っている」

 亡くなると誰にも知られず無縁墓に入り、お盆に墓参りをする親族もいない遺骨が増えているといいます。  管理する自治体は今、その置き場に困っているそうです。  

 その解決策として、千葉県では一部の市が骨を粉にする「粉骨」による減量化を始めました。東京都では、遺骨の保管年数を短縮する区も登場しています。  

 背景には、孤独死の増加があります。  

 ところで、先祖の墓は実際、大事にされているのでしょうか?  

 これが今、先祖代々受け継がれてきた墓が「受難」のときを迎えているのです。  

 墓守が絶えた無縁墓から撤去された墓石は慰霊の場を離れて彷徨い、人里離れた山中に「墓の捨て場」が現れているというのです。  

 ふつう不要になった墓石は寺や霊園、石材業者が預かるか、処理業者が破砕処分しています。しかし、こうした方法を採る業者が少なくないのが実態なのです。墓石の破砕には手間と金がかかり、祟りを恐れて処分しない業者もいるというのです。  

 まさに、現実的には墓の不法投棄が横行しているのです。  

 それで今、墓は必要なのかを考えるべきときでしょう。このままでは、地球上は墓だらけになってしまうかもしれません。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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