オウム真理教はヤクザ組織に似ていた

 私は、かつて一連のオウム真理教事件を取材したことがあります。その過程で、複数の信者が行方不明になった話は何度も耳にしていました。  

 オウム真理教では、教祖「麻原彰晃」が意に反した弟子を「ポワ」と称して処刑し、その遺体を他の弟子たちに遺棄させていたのです。ドラム缶の中に放り込んで、その遺体を焼却させていたという情報もありました。  

 振り返ると、この教祖によって人生を狂わされた人は少なくありません。事件の犠牲者、被害者、行方不明になった信者、公衆の面前で刺殺された信者もいました。  

 オウム真理教の組織形態は、ヤクザ組織に似ていると思ったこともあります。ヤクザ組織では親分は凶悪事件に手を染めることなく、それを子分にやらせます。  

 当時、こうしたことが「ヤクザ組織」に似ていると思ったものです。   

 取材に携わった1人として今残っている感情は、ただ虚しさと当時の記憶を唾棄したいだけです。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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