空疎なスローガンに満ち溢れたニッポンという虚構

  世の中、「がんばろうニッポン」「つなげよう絆の輪」といったポエムのようなスローガンがいくつも掲げられています。  

 しかし、たとえば安倍晋三首相の「一億総活躍社会」にしても現状を踏まえた実態がともなっていません。  

 それが相変わらず「失敗を認めない減点主義」を引きずったままの空疎なスローガンに過ぎず、肝心の「失敗を許容する加点主義」による教育改革や法整備といったものがともなっていないからです。  

 懸念されるのは、こうしたスローガンにマッチしないものをバッサリと切り捨てる風潮になってきていることです。そのため会社や組織、学校などで自由に議論するという空気が失われてきています。  

 残念ながら、何かと周りを気にして萎縮したり、自主規制したりと面倒を起こしたくないという「事なかれ主義」が蔓延しているのです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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