東大という塀の中の〝ミーイズム〟

  文京区本郷にある東大の本郷キャンパスに行くたびに、なぜ塀で周りを取り囲んでいるのかと不思議に思います。  

 実際には誰でも自由に出入りできる状態なのに、なぜか「関係者以外立ち入り禁止」などと書いてあります。  

 あの外壁を取るだけで本郷周辺はずいぶん開放的で豊かな街になるはずですが、本当にモッタイナイ使い方です。  

 ともかく「城塞化」が好きな人に共通しているのは、安全に対するミーイズムです。自分の家だけ高い壁を作ってガードマンを置いておけば、それで安全が守れると思っているところがあります。

  自分の庭先だけキレイに掃いて、外にゴミを撒いても知らんぷりなのです。そうした考えの延長線上に、イスラム国のような事件を生む背景があるのかもしれません。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

0コメント

  • 1000 / 1000