またも「殺す相手は誰でもよかった」と新幹線車内でかっこ〝身勝手殺人〟
6月9日午後9時50分頃、神奈川県の「新横浜駅―小田原駅」間を走行していた東海道新幹線の東京発新大阪行き「のぞみ265号」の車内で、ナタを持った男が暴れ、乗り合わせた乗客の男女3人が首などを切りつけられて負傷しました。
このうち30歳代の男性が搬送先の病院で死亡し、20歳代の女性2人も治療を受けていますが命に別条はないといいます。
のぞみ265号は小田原駅で臨時停車し、駆けつけた神奈川県警の捜査員が、男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕しました。
同県警の発表によると、男は自称愛知県岡崎市蓑川町に住む、無職の小島一朗容疑者(22歳)とのことです。調べに対し、こう供述しているといます。
「殺意を持って人を刺したことは間違いない」
「むしゃくしゃしてやった。(襲う相手は)誰でもよかった」
米国の進化生理学、進化医学(ダーウィン医学)の研究で知られるランドルフ・M・ネッセ医師は、希望と絶望についてこう述べています。
「希望という感情は、自分の日ごろの努力がちゃんと報われるという見通しが立つときに生まれるもの。絶望という感情は、自分が努力をしてもしなくても結果としては同じことになるとしか思えないときに生じるもの」
小島容疑者は、たぶん絶望という感情にとらわれていたと思われます。
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