出版社がコメを売る時代

 ここ数年、業績低迷に苦しむ企業があります。その会社の名前は、ベースボール・マガジン社です。  

 同社は、「週刊ベースボール」「週刊プロレス」という2つの看板雑誌を中心に、野球、プロレス・格闘技、サッカー、テニス、ラグビー、相撲、柔道など、様々なジャンルのスポーツ雑誌を発行する老舗出版社です。創業は戦後まもない1946年と古く、業歴は70年を超えます。

 同社の事業の中でも関係者を驚かせたのが、南魚沼産コシヒカリ「ベーマガ米」の販売です。多角化の一環で16年夏から開始して現在も続けていますが、関係者は初めてそれを聞いたとき耳を疑ったといいます。 

「まさか、出版社が米を売ることになるなんて」  

 南魚沼はベーマガ創業者の故・池田恒雄氏の出身地です。同社の支社があるとはいえ、出版不況を迎えて背に腹は代えられないということでしょう。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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