蟻の一穴

 アメフトの日大と関学大で起こった〝悪質タックル〟問題では、日大の内田正人監督が  しかし、世間の批判は止まる様子を見せていません。  

日本では近ごろ、何か問題を起こしても「取りあえず誤れば済む」といった謝罪会見が多過ぎるという気がしてなりません。

「世間をお騒がせして申し訳ありません」

「ファン・支持者の方に申し訳ありません」  

 こうした会見を見ていても、いったい誰に謝罪しているのか、何を誤っているのか曖昧です。  

 むしろ、この人たちは「自分が悪い事をしたと思っているのか」といった疑念さえ湧いてきます。  日本では、戦後の「一億総懺悔」が戦争指導者の責任を曖昧にしてしまいました。  

 この「取りあえず謝罪して責任を回避する」という方法は、真の反省・検証が行われていないので過去の過ちをより大きく繰り返す危険性が潜んでいるのです。  

 蟻の一穴と言いますが、こうした謝罪の繰り返しが日本の根幹を侵食していくことでしょう。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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