ネガティブな思考法が意外な力を発揮する

 ビジネスの世界では、ネガティブ思考で後ろ向きに対処するよりポジティブ思考で前向きに攻めの姿勢で臨むことが大事という考え方が主流です。  

 しかし、ネガティブな視点が意外な力を発揮することがあります。何かにつけてネガティブな意見を吐きながら、うまく難局を乗り切る人がいるのです。  

 こうした「防衛的悲観主義者」と呼ばれる人は、日ごろから「失敗もあり得る」と想定してミスや失敗をしない対策や、ミスや失敗したときの挽回方法まで用意周到に考える習慣を身につけています。

 だから、結果的に大きなミスや失敗をしないのです。  

 悲観主義者のなかには楽観的になる方法を学んだり、ポジティブな気分になろうとしたりしても、それが成果に繋がらない人がいます。  

 その点、防衛的悲観主義者は結果に期待を抱いていません。悪い事態を想定して期待を持たないほうが高いパフォーマンスに繋がり、楽観的になったとき低いパフォーマンスしか発揮できないことをわかっているからです。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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