退路を断たれると色々なアイデアが湧いてくる

  アパレル業界で、「ナルミヤ・インターナショナル」は子ども・ジュニア向けのブランドを全国展開しています。 

 創業者の成宮雄三氏は自社ブランドの展開を都内のデパートの1坪にも満たない売り場からスタートし、それを爆発的なヒットに繋げています。 

 私のインタビューに、当時をこう振り返っています。 

「デパートの社員だった時代、そのフロア全体を自分が取り仕切っていたこともあったから、1坪足らずの売り場には感慨深いものがあった」  

 ある日、大相撲を観戦したとき会場の外に力士の幟がズラッと並んでいるのを見て「これだ」と直感したといいます。 

「ありきたりのセールでは今一つ面白くなく、集客力にも欠けると思っていた。そこで、お客さんが遠くからでも当社の売り場が一目でわかるように幟をたくさん立てることにしたのです」 

 人は退路を断たれると、いろいろなアイデアが湧いてくるもの。大事なのは、それを実行に移すことです。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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