店舗プロデューサーの斧隆幸さんは、1968年生まれ。20代でヨーロッパのアンティーク家具を販売する会社「ビクトリアンクラフト(VC)」(本社・長野県松本市)を立ち上げました。  

 斧さんプロデュースのパブ「OLD ROCK」は、飲食店での繁盛店の見本です。  

 ある日、斧さんは小学校の模擬授業で、デザイン団体のボランティアとして教師役を務めました。  模擬授業では、クラス全員を4、5人ずつのチーム分けました。そしてお店作りのコンセプトをチームごとに考えさせ、それを模型にしてプレゼンするという課題を与えています。

「みんなでお金を出し合ってオープンしたいお店を考え、デザイン画として描いてください。それをベースにして模型を作ってください」  

 自分たちがやりたいお店ということになると、何かと子どものお遊びになってしまいがちです。そこで、あえて「みんなでお金を出し合って」という条件をつけています。  

 ただ、クラスでチーム分けをすると、どこにも加われない弾かれた生徒が出てきます。チームに入れない生徒は、たいていイジメられっ子、無視されている子、引っ込み思案の子、素行の悪い子といった感じ。

 そんな生徒が集められて、何となく一つのチームが作られます。  (続く)

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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