「同調圧力」に屈しない意見をバッサリと切り捨てる社会「ニッポン」

 日本では今、「みんなが同じでないといけない」といった同調圧力と、それ以外とは仲良くなれないという排他性がはびこっています。

 異様な感じがするのは、「絆」や「寄り添う」といった情に訴えやすい言葉があふれ返っていること。  

 そうした言葉やスローガンが政治やビジネス、ネット、芸能などの世界に蔓延。まさに具体性と実現性のないポエムのオンパレードといった風潮になっています。そこには何かが語られているようで、実は何も語られていない空疎な実相がさらされています。  

 従来の日本的なコミュニティが崩壊し、その空白を埋めるかのように「がんばろうニッポン」「日本を元気に」といったスローガンがいくつも掲げられています。  

 そうありたいという気持ちはわかるのですが、たとえば一億総活躍社会にしても絵空事のようなもの。そこには、実態がともなっていません。  

 憂慮されるのは、そうしたスローガンにそぐわないものをバッサリと切り捨てる社会になっていることです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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