高学歴ワーキングプア

 知り合いの30代半ばの男性は、国立大の大学院を修了しています。非常勤講師で、年収が100万円。食べていけないので、親の世話になりながら実家に住んでいます。  

 まさに高学歴ワーキングプアで、国立大大学院を修了しても就職先がないという悲惨な現実に甘んじています。  

 大学院に進学するには、学費も生活費もかかります。とくに親が高齢だと、安易にパラサイトはできません。実家がよほど裕福でないかぎり、バイトに時間を割くと研究に差し支えるので奨学金に頼ることになります。  

 大学院を修了すると、奨学金という長期返済の負債を抱えたまま社会へ出ることになります。望んでいる仕事が見つかればいいのですが、非正規の仕事にしか就けないと高学歴ワーキングプアになってしまいます。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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