ストレスまみれの中高年が暴走

 全国各地で、消防の救急隊員や鉄道の職員などが思わぬ災難に遭うケースが増えています。たとえば酔っぱらった中年男性が救急車に担ぎ入れられた途端に怒り出し、傘を振り回して救急隊員の鼻の骨を折るといった事件も起こっています。  

 それに対応するため、顔全体を覆う強化プラスチックのカバーを付けたヘルメットや防刃チョッキなどを用意する消防署も出てきています。ともかく救助しようとした相手に暴力を振るわれるようでは、救急隊員の使命感が削がれかねません。  

 鉄道でも、駆け込み乗車の直前でドアが閉まったことに腹を立てた乗客が車掌の顔を目がけて傘を振り回したり、スマホを車内に忘れた乗客に対応した駅員が興奮したその乗客にいきなり窓口にあった電話機を投げつけられたりしています。  

 加害者の大半は中高年の酔客ですが、駅員がいきなり理由もはっきりしないまま暴行を受けるといった被害が深刻化しているのです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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