「鬼女」や「スネーク」は怖い

 掲示板「2ちゃんねる」の「既婚女性版」を利用している既婚女性は、日ごろ暇に任せてネット上で噛みつく相手や火種を探しています。それで他人の問題行動や不祥事を見つけると、騒動を大きくしようと徹底糾弾します。 

 ネット上では、そうした女性を「鬼女」と呼んでいます。なかには騒ぎの現場まで出向く行動派もいて、こちらは「スネーク」と称されています。  

 鬼女は普段、芸能人のゴシップや家事、育児、子どもの教育などの悩みについて話し合ったりしています。それで、ひとたび他人の問題行動や不祥事が起こると凄まじい情報収集能力を発揮するのです。  

 そうした鬼女に目を点けられると、あなたの個人情報など一気に丸裸にされてしまいます。  鬼女やスネークが侮れないのは、ネット上の証拠を「魚拓」に取ってからSNSの書き込み記録である過去ログの調査を始めるところ。魚拓とは、当事者がアカウントを消して逃亡した場合に備えて証拠となるツイートなどを保存しておけるサイトのこと。   

 それで過去ログをたどっていくと、当事者のさまざまな個人情報が見えてきます。調査した結果は、常に「2ちゃんねる」などの関連スレッドにアップ、そうした情報を多くのネット住民が共有しながら、さらに効率よく調査が進んで行くのです。  

 鬼女やスネークは、実際には女性とはかぎりません。なかには、女性を装った男性も存在。ただ、鬼女やスネークはネット住民のなかでも猛者が集っているとされる「2ちゃんねる」でも「敵に回すと怖い」と恐れられているのです。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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