心の闇

 取材で知り合った30代の知人は、少し心を病んでいます。

 「大人になっても、スケッチブックの左右に夜の世界と昼の世界をよく描いていた。右に闇の世界、左に光の世界を配置することが多かった。それで心のバランスが保たれた。そんな絵を描き始めたきっかけは、14歳のころ自画像で顔の半分を明るく、残りの半分を明るく描いたことだった。神の存在など信じていない」

 ゲームが好きで、小学生のころから自分専用のパソコンを持っていたといいます。ネット上で、別の人格を演じていると死への誘惑が薄らぐそうです。

  ただ、ときどき内なる悪魔に突き動かされるかのように衝動的な行動に走ることもあるといいます。  

 人の心は、かように深い闇を抱えています。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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