母と娘

 親子関係の実相は、人それぞれです。たとえば母親と娘の関係で、最悪なのはその信頼関係が途切れたとき。おたがい寂しい思いをしているのに、自分のほうから折れることができません。  

 二人が再会するのは、どちらかが亡くなった葬儀のとき。ふつう、母親が先に死にます。残され た娘に対して、たとえば占い師が近づいてきてこう言います。 

「あなたが三途の川を渡るときは、亡くなった母親が迎えにきます」  

 娘は、とにかく過去の自分の言動を振り返って苦しみます。自分のほうに、母親との絶縁の原因があることも少なくないから。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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