カギの数は「しがらみ」の数

 ところで、あなたは鍵をいくつ持っていますか?  

 あなたが抱えている「しがらみ」の数は、あなたが所有している鍵の数と一致しがちです。鍵をかけるということは、守るべきものがあるということ。それを使わなくてはならないことは、そこから逃れられないということでもあります。  

 それでは今、あなたが持っている鍵の数を数えてみましょう。  

 すると家の鍵、会社の鍵、クルマの鍵、倉庫の鍵、金庫の鍵など鍵だらけだということに気づくはず。

 スマホの指紋認証、銀行やクレジットカードの暗証番号も、お金を守るための大事な鍵です。  

 それらを手放したくないと思うと、あなたの両手が鍵でいっぱいになります。手放せば楽になるはずですが、実際にはなかなか手放せないでしょう。  

 それでも思い切って今持っている鍵の数を減らしてみると、しがらみの数が減って途端に心が軽くなっていくはず。

 それは、スピリチュアルな感覚と似ています。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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