辞めるも地獄、残るも地獄

 かつて週刊誌が全盛だった時代、記事の主要テーマは出世、カネ、女という三欲。たとえばサラリーマンなら、同期も先輩も後輩もこぞって三欲を追求していたのです。  

 一方、会社にしても、それをモチベーションにして社員がモーレツに働いてくれることは大歓迎なので陰に陽に応援していたところがあります。  

 ただ、企業社会を取り巻く環境も大きく様変わりし、今のサラリーマンにとって桃源郷など望むべくもありません。  

 むしろ、リストラを打ち出す会社も少なくなく「辞めるも地獄、残るも地獄」といった様相を呈しています。  

 将来が見えないままいつまでも生き残り競争に明け暮れ、ライバルに負ける不安や恐怖に苛まれている人は少なくありません。なかには、仕事が手につかなくなる人も出てくるでしょう。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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