自分が変わらなければ幸せも見えてこない
かつて週刊誌が全盛だった時代、記事の主要テーマは出世、カネ、女という三欲。たとえばサラリーマンなら、同期も先輩も後輩もこぞって三欲を追求していたのです。
一方、会社にしても、それをモチベーションにして社員がモーレツに働いてくれることは大歓迎なので陰に陽に応援していたところがあります。
しかし、企業社会を取り巻く環境も大きく様変わりし、今のサラリーマンにとって桃源郷など望むべくもありません。
むしろ、リストラを打ち出す会社も少なくなく「辞めるも地獄、残るも地獄」といった様相を呈しています。
将来が見えないままいつまでも生き残り競争に明け暮れ、ライバルに負ける不安や恐怖に苛まれている人は少なくありません。なかには、仕事が手につかなくなる人も出てくるでしょう。
ただ、日ごろ仕事で忙しいことが自分のレゾンデートル(存在価値)になっている人もいます。そうした人は、仕事に追いまくられていても妙に気分が高揚しています。
日本は今、先進国の中でも圧倒的な長時間労働、断トツに低い休暇取得率というのが実態。要するに、日本人の多くが一度きりの人生のほとんどを会社や組織に捧げているということです。
視点を変えると、仕事が人生で真の心の幸福を得るための手段ではなく自己目的化。そうした忙しい私が好きという人は、意外と少なくありません。
だが、定年後、何も残っていなかったというのでは悲し過ぎます。
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