イジメや差別を生む心理

 人の好み――。

 ふつう大半の人がカブトムシは嫌いじゃないのに、なぜ同じ虫であるゴキブリを嫌いと思うのでしょうか? 

 イジメや差別に繋がる心理が、そこには潜んでいます。

 そもそも、なぜイジメや差別の心理が芽生えてくるのでしょうか? 

 人は、それぞれ価値観が違います。

 それなのに、相手にカブトムシとゴキブリを比べさせて好き嫌いを問うからイジメや差別の心理が芽生えるてくるのです。

 なぜなら、質問自体が危ない「同調圧力」の心理に繋がる可能性があるからです。

 あなたは黒人が好きですか? あなたは朝鮮人や中国人が好きですか? 

 あなたは異教徒が好きですか? 

 あなたはブスやデブが好きですか?

 世の中、「答え」がないってこともあるのです。 

 そして、イジメや差別は劣等感や嫉妬心の裏返しでもあるのです。

 あなたは今、だれかをイジメたり、差別したりしていませんか?

 自分の容姿に自信がある人は、美人やイケメンを見ても嫉妬心を抱きません。

 自分を裕福だと思っている人は、金持ちを見ても羨ましいとは思いません。

 劣等感や嫉妬心は、他人と比較して自分のほうが劣っていると感じたとき抱くのです。

 そうした心理について、拙著『中途半端なブスはグレない』(小学館eBOOKs)に書いてています。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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