劣等感や嫉妬心が自己否定の気持ちを芽生えさせる

 だれかと比較して負けを意識させられると、往々にして自己否定の気持ちが芽生えてきます。なかには、その芽生えで自分を見失ってしまう人もいます。

 自己啓発やセミナーの講師のなかには、こう説く人もいます。

「あなたが劣等感や嫉妬心にとらわれないためには、他人との比較によって自己評価することを止めなさい」 

 しかし、それはリアルな対処法とは言えません。なぜなら、そうした行為こそが劣等感や嫉妬心にとらわれていることに他ならないからです。

 それよりも劣等感を抱き、嫉妬心を覚えていることをきちんと認識し、それを踏まえて自己評価を下していくことが大切です。

 あなたを悩ましている劣等感や嫉妬心を克服していくには、自分が何に対してどういう劣等感を抱いているのかを知ることが大事なのです。 

 そもそも自分と他人の能力は、それぞれ個体として違っていて当たり前です。 

 ところが、嫉妬心を覚えていると「他人は他人、自分は自分」という当たり前のことを忘れがちになります。

  もちろん、自分と他人とでは考え方や感じ方、得意不得意といったものも違っていて当然なのです。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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