いつも「崖っぷち」に立っているという危機感を忘れない

  昔から、イノベーションは街並みさえも変えてきました。

 たとえば銀座では100年を超える歴史を持つ老舗が軒を並べる一方で、ひっそりと姿を消していくお店も少なくありません。

 銀座には次々と新しいお店が誕生し、そしていつの間にかそれが姿を消しています。

 ある老舗の店主は、銀座をこうとらえています。 

「銀座で商売をするということは、いつも崖っぷちに立っているのと同じ。ふと振り返ると、後ろにはズラッとお店を出したい業者の行列ができている。後ろの人にトンと背中を押されて、いつ崖下に落下していくかわからない」

  銀座で商売をするのは、それほど厳しいということ。

 華やかな街並みの裏側では、厳しい競争と新陳代謝が繰り広げられているのです。

 銀座の歴史を振り返ると、その時代で最も勢いのある業態が真っ先に進出していることがわかります。

 それは、個人の人生でも言えることです。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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