マインドフルネスは万能ではない

 最近、「マインドフルネス」と呼ばれる瞑想法が世界的に注目されています。

 マインドフルネスは集中力を高めたり、うつ症状の緩和に効果があるといいます。

 欧米を中心に流行し、グーグル、アップル、インテル、ゴールドマン・サックスナイキ、インテル、ゴールドマン・サックスといった世界的な優良企業でも取り入れられています。

 企業は、マインドフルネスに基づいて企業の経営や社員研修のやり方、リーダーシップの育て方などを実践しているのです。  

 マインドフルネス(mindfulness)――。それは仏教における念(サティ)の英語で、「心にとどめておくこと」「気が付くこと」「注意すること」などと訳されています。 

 ただ、人というのは欲深い生き物です。

 毎度フルネスで一時的に幸福感を得られたように思えても、ある種の達成感を得ると今度はそれでは満足できなくなっていきます。

 その語、同じことをやっても同じような幸福感が得られるかどうかはわかりません。

 マインドフルになろうとすればするほど、自分への執着心が強くなり、却って逆効果になることもあるのです。 

 マインドフルネスを実践しながらカウンセラーの世話にもなっている――といった笑えないケースもあるといいます。

 要するに、何らかのゲインを求めて実践する瞑想というのは、そうした懸念もはらんでいるということです。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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