人生では緊急手術が必要なときもある

 人生では、いろいろ渡らなければならない川が横たわっています。

 たとえば大学受験で浪人したり、病気で学校や会社に通えなくなったり、結婚して子どもが生まれたり、その子どもと離婚して会えなくなったり、一戸建てやマンションを買ったり、その不動産価値が暴落したり、子会社に飛ばされたり、転職したり――。

 そうした川を渡り切れなくなり、川底が深くなっているところで〝溺死〟してしまうことがあるかもしれません。

 ただ、生き残り競争で、夏に訪れてくるコマドリを待っていると、チャンスが潜んでいるかもしれない春が終わってしまいます。

  今後のことは、だれにもわかりません。

 だから、目の前の川を渡るには「思い切り」が必要。「無理だ、無理だ」と愚痴っているだけでは、前に進むことなどできません。

 こういうとき、あなたならどうしますか?

 ある日、パートナーが くも膜下出血で倒れたとき。

 いまにも死にそうなパートナーを目の前にして、急いで救急車を呼ぶこともなく、「日ごろから血圧を測っておくべきだった」と不毛な意見を述べていてはパートナーを救えません。

 人生には、急いで「緊急手術」を施すことが必要なときもあるのです。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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