右を向いても左を見てもバカとアホの絡み合い

　俳優で、歌手でもあった鶴田浩二さんの演歌『傷だらけの人生』の一節に、こんなくだりがあります。

 　右を向いても左を見ても馬鹿と阿呆の絡み合い――。

 　ネット住民の中には、そうしたバカやアホが目につきます。

　フェイスブックやＬＩＮＥ、ツイッター、インスタグラムといったＳＮＳ（ソーシャルネットワークサービス）の世界が広がりを見せ、名もなき大衆がそれを利用して情報を自由に発信できる時代が始まっているます。

　そうした世界には、日ごろゲスなパフォーマンスを繰り広げている人もいます。

 　ネット上で、ゲスな人は他のネット住民からバカやアホと見なされています。自分の心に渇きがあるのか何かと人を貶し、自分勝手な「正義」を振りかざして過剰に相手を攻撃します。

　そうした言動をなかなか止めないのは、そうしないと不平不満だらけの自分の心のバランスがうまく保てないからです。

 　典型的なのはクレーマーやモンスターペアレント、思い込みの激しい市民活動家、何らかの負け組など。

　そうした言動に走るしかない心の根底には相手が才能を発揮したり、人生を楽しんでいたりすることに耐えられない心模様がとぐろを巻いているのです。

　つまり、劣等感や嫉妬心に支配されているのです。