トポスがゲスでは悲し過ぎる

 ビジネスとは、人と人との出会いです。

 それは、まさに縁の塊のようなもの。

 ビジネスでは、一緒に仕事をする人との出会いが最終的に収益をもたらしてくれます。そんな出会い、縁はあちこちに転がっているはず。

 大切なことは、そうした出会い、縁から何かを学ぼうとする誠実で謙虚な姿勢ではないでしょうか。

 将来に何があるなんて、だれにもわかりません。大半の人は、日ごろ生活不安、雇用不安、社会不安などを抱えています。そうした状況が続くと、リアルな不安が増してくるもの。

 これまで〝傲慢〟に生きてきた人は、そんな不安や悩みを相談し、優しく応えてくれる人が離れていっています。

 それは、まさに自業自得。 

 人は、社会的な生き物です。

 だれもが特定の役割を果たすことによって「トポス」(意味ある場所)を獲得しています。トポスとは、いわゆる「居場所」のこと。

  世の中の出来事は、ほとんど起こるべくして起こっています。

 そこで、一定の役割を務めることがトポスの獲得に繋がります。

  そもそも何をしてもいい、何でもできる社会など、どこにもありません。だから、生きていくには「ある役」を演じる必要があるのです。

  その役が最終的にゲスでは、あまりにも悲し過ぎます。  

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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