長い名前は公的機関の無駄と非効率の象徴


 今年、日本で一番長い名前の駅名が変わっています。

 それは、富山市の軌道線にある「トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前(五福末広町)」の停留所の名前です。

 全部で25文字もあり、近隣の施設が最寄り駅をパンフレットなどに記載するとき長すぎて困っていたといいます。

 そんな周りが困る長い名前は、政府系法人の名前に目立ちます。

 たとえば石油公団は「独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構」に、宇宙開発事業団は「国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構」に変えられています。

 呆れる名前は「独立行政法人郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構」で、全部で32文字もあります。

 数年前まで日本一長い名前だったバス停は「産総研つくば東事業所つくば研究支援センター入口」で、これも政府系法人絡みです。

 それぞれ事情があることは察っしますが、それにしても自分たちの都合を外部に押し付けて何とも思わないという親方日の丸的な考え方には呆れます。

 まったく時代の趨勢である「シンプル」や「エコ」とは真逆で、公的機関の無駄と非効率の象徴のようにも見えてしまいます。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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