あ~あっ、勘違い

 忙しい自分が好き――。

 そういう人は、意外と少なくありません。仕事で忙しいことが、日ごろレゾンデートル(存在価値)になっているのです。

 たとえ仕事に追いまくられていても、妙に気分が高揚しているのです。

 日本は今、先進国の中でも圧倒的な長時間労働、断トツに低い休暇取得率という実態があります。まさに、多くの日本人が人生を仕事と会社に尽くしているのです。

  視点を変えると、仕事が人生で幸福を得るための手段ではなく、それ自体が目的化しているのです。

  忙しい私――。

  そんな自分が好きという人は、意外と多いのです。 

 ただ、定年後、なにも残っていなかったという人も少なくありません。    

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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