しなやかにボケることができない人たち

 ネット社会では、匿名のツッコミであふれ返っています。

 そこでは身分を明かさないことをいいことに、何かとツッコミが過激になっています。

 ネットで人と違った意見や評価を述べると、そうした匿名のネット住民から上から目線で激しく叩かれます。

 厄介で、面倒なのは、そうしたネット住民の大半が自分こそ「正義」だと思い込んでいること。自分のことを棚に上げた他罰的な姿勢で、自分と違った意見が許せないのです。

 しかも、心に余裕がないので「しなやかにボケること」ができずに逆ギレします。

  匿名のネット住民は、なぜ実名で自分の意見を言わないのでしょうか? 

 自分の言葉ではなく、なぜ人の言葉の受け売りでしか意見を言えないのでしょうか? 

 一生、匿名のまま生きていくつもりなのでしょうか? 

 匿名で振舞っていると、コンプレックスや嫉妬心などに起因する不平不満やストレスといったものは本人的には解消されるかもしれません。

 ただ、そうした姿勢では本当に欲しているリアルで充実した人生が得られるとも思えません。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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