間抜けなロバにならないための「したたかさ」を身につける
すべての道はローマに通じる――。
17世紀、フランスの詩人ラ・フォンティーヌが書いた寓話『裁判官と修道士と隠者』の中に出てくる言葉です。
ラ・フォンティーヌは、イソップ物語を基にした「北風と太陽」や「金の卵を産むめんどり」など寓話詩をたくさん書いています。奥深い辛口のものが多く、フランスでは子どものころからラ・フォンティーヌの寓話詩を教えられるといいます。
たとえば、こんな感じ。
「負け惜しみを言うのは、何かと愚痴をこぼすよりもいい」
「騙すよりも騙されるほうが悪い」
「最も強い者の理屈は常に正しい」
世の中には理不尽なことも多く、薄汚いことも少なくありません。ヘタをすると、甘い言葉で簡単に騙されることもあります。
だからこそ、フランスの子どもはラ・フォンティーヌの寓話詩に人生訓を学び、間抜けなロバにならないための「したたかさ」を幼いころから身につけていくのです。
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