落ち着いて緊急事態宣言下をやり過ごそう


「凍鶴(いてづる)」とは、雪のなかのツルが長い首をスッポリと羽の中に仕舞い込み、凍ったようにジッと動かないで片足で立っている姿をさしています。

 ツルの体温は40度と高く、あの格好でそれなりに温かいのかもしれません。防寒の知恵なのでしょうが、微動にもしないで風雪に耐える孤独な姿を見ていると、こちらが凍えてきます。

 コロナ禍の今、東京など1都3県に2度目の緊急事態宣言が発出され、人が「凍鶴」になる番がやってきました。

 コロナ禍の「吹雪」が強まるなか、不要不急の外出を控えるよう求められています。憂鬱な気分ですが「凍鶴」を見習い、なるべく動かずに耐えるしかないでしょう。

 今回、流行語にもなった「自粛警察」が再び現れるのでしょうか?

 むろん、自粛は大切です。しかし、それを守らない人や感染者を必要以上に非難し、攻撃するような振る舞いだけは控えたいものです。

 人には、それぞれ事情があります。吹雪のなか、自分の心まで冷たくしてはならないでしょう。

 この期間の辛抱が実を結び、感染拡大に歯止めがかかると信じて落ち着いた日々を過ごしたいものです。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

0コメント

  • 1000 / 1000