コロナ禍の感染拡大で経済への影響も長期化する恐れ


  昨年12月8日、中国の湖北省武漢市で最初に新型ロナウイルスの感染者が発症したとされる日から丸1年が過ぎています。

 米国ジョンズ・ホプキンス大のまとめによると今年1月15日現在、新型コロナウイルスの累計感染者数は世界で9300万人、死者数は200万人を超えています。

 欧米で再び感染者数が増加し、米国が世界全体の2割超を占めています。欧州では再び年末に外出制限をしく国が相次ぎ、感染力が強い「変異種」も報告されて収束への道筋はまだ見通せません。

 欧州各国でも、感染者の再拡大により医療体制の逼迫が懸念されています。

 昨年12月に入って、世界の1日当たり感染者数は50万人以上となるケースが多く、73万人を超えた日もあります。

 これは、米国や日本などで感染者が急増した昨年7~8月を大きく上回るペースです。

 世界の累計感染者数が7000万人となった後、8000万人に達するまでにかかった期間は16日ほどでした。4000万人に達した10月中旬までは、1000万人増えるのに30日以上かかっていました。

 それ以降は15~20日で達しており、感染者の増加に拍車がかかっています。

 とくにクリスマス休暇や年末年始には人の往来が増え感染が急拡大することが懸念され、そのため再び厳しい行動制限を課す国が増えています。

 累計感染者数が200万人を超えるイタリアでは、昨年12月24日から年明けまでの大半の日で原則として外出を禁止しています。ドイツでは、昨年12月16日から今年1月10日までほとんどの商店の営業を禁止されています。

 累計感染者数が220万人を超えた英国では、これまでに比べ感染力が強いとされる「変異種」の感染が報告されています。

 欧州各国などで変異種の流入を警戒し、英国からの渡航者に対して相次ぎ移動制限を導入されています。

 南アフリカや日本などでも、変異種の感染者が確認されています。

 世界は、いまだに感染拡大の〝第2波〟、〝第3波〟のリスクにさらされています。

 残念なことですが、世界は感染拡大だけでなく経済への影響も長期化することが懸念されているのです。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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