恋愛妄想(エロトマニー)とフレネミー

 相手にほれ込むと、そこから抜け出せないほどの切なさに苛まれます。

  それが妄想を生み、エロトマニー(恋愛妄想)が高じるとストーカー行為に走ってしまうことさえあります。相手に拒絶されても、目の前の現実を歪曲して解釈するようになるからです。

 たとえ冷たく対応されても相手が恥ずかしがっているだけ、安く見られたくないだけと自分にとって都合のいいように理解しようとするのです。

  相手に拒絶されているという現実を認めようとしないのは、自己愛の傷つきから自分を守ろうとするためです。エロトマニーは、劣等感や嫉妬心と同じように厄介なものです。

  マンガやドラマでは、よく女性同士の諍いや戦いが描かれています。それは、あなたの周りでも頻繁に起こっていることです。 

 なかには相手に対する敵意や憎悪を押し隠しながら、まるで「友だち」のような顔をして平然と近づいてくる人がいます。

 それが「フレネミー」――。  

 フレネミーとは、Friend(友)とEnemy(敵)を組み合わせた混成語。友だちを装う敵や、ライバルと同時に友だちである人を意味しています。

 いずれにしても他人の幸福が我慢できないので陰で相手の足を引っ張ったり、誹謗中傷したりするのです。そのうえ自分がフレネミーという自覚もなく、優しそうに振舞って見せるしたたかさも持ち合わせています。

  他人の幸福をガマンできないフレネミーは、相手にとってはまことに厄介で面倒な存在です。 

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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