G7のなかで女性の自殺数が突出している日本


 コロナ禍による日本の死者数は、世界的に見ると少ないほうです。しかし、一方で日本の自殺者はかなりの数に上ります。

 日本の自殺率は長年、不名誉なことに先進7カ国(G7)で最も高くなっています。そして、最近の女性の自殺者の急増は日本特有の悲劇的な問題を浮き彫りにしています。

 コロナ禍のパンデミックが、残念ながらさらに多くの人を自殺という選択肢に追い込んでいます。

 警察庁のデータによると、今年10月と11月の自殺者はそれぞれ約2200人と約1800人となっています。

 今年1月~11月の自殺者は1万9000人以上ですが、とくに10月の自殺者は前年同月比で男性が約22%増で、女性が約83%増と突出しているのです。

これは、コロナ禍によって日本経済が予期せずに受けた影響が、人口約1億2600万人の半数以上を占める女性たちに大きな打撃を与えている典型的なケースと言えるでしょう。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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