同居の孤独死が増えている


 家族と同居していたのに、自宅で死亡しても直ぐに発見されない「同居の孤独死」が増えているといいます。

 その数は、東京23区と大阪市にかぎってみると3年間で合計538人にも上っています。

 家族が認知症や引きこもり状態で気づかないケースのほか、夫婦2人とも遺体で見つかるなどの「共倒れ」も各地で起きています。

 家族が地域から孤立し、支援の網の目から零れてしまっているのです。こうした悲しい事態は、高齢化でさらに深刻になる恐れがあります。

 大阪市のマンション管理人の男性は、秋になって住民から相談を受けています。

「最近、同じマンションに住む高齢夫婦の姿が見えず、生活音もしない」

 男性が部屋をノックしても反応がなく、3度目に訪れた際に異臭がしたため警察に通報しています。

 警察官が室内に入ると、70代の夫婦とみられる男女の遺体が見つかったのです。

 大阪府警によると、夫は死後約1週間経っていたといいます。そして夫が病死した数日後、認知症だった妻が餓死したとみられています。

 近隣住民によると、夫婦は30年近く前からこの部屋に住んでいたといいます。夫は物静かで、妻は明るく穏やかな人だったそうです。

 妻は市民プールに通っていましたが、歩いて20分ほどのプールまで1時間以上かかるようになったと零していたといいます。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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