今の若者はパ行に可愛らしさを感じる


 先日、「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2020』」の大賞に「ぴえん」が選ばれたといいます。

 この言葉を聞いて、まず思い浮かんだのは軽い鼻炎かなという感じです。

 しかし、「ぴえん」は若者の言葉で「軽度の悲しみや落胆」を表現する擬音語 

 若い世代は、どうもパ行に〝弱い〟ようです。パ行の文字が入っていると可愛らしさを感じるのか、少し前にも「タピオカ」や「パプリカ」などが流行っています。

 そう考えると、お菓子の名前にしてもポッキーやプッチンプリンなどパ行が含まれているものが少なくありません。

 とうとう若者は悲しみまで可愛らしくしたいのかと思ったりしますが、これはこれで若者なりの気遣いの表現なのかもしれません。

 悲しくても緊張感の弱い「ぴえん」なら、聞く相手をさほど心配させないはずです。

 コロナ禍の今年、こんな言葉を使わざるを得なかった若者に同情します。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

0コメント

  • 1000 / 1000