妖怪は世相の写し鏡
妖怪は、世相の写し鏡です。日本文化を考えるうえで忘れてはいけないもので、最近では若者や外国人も日本の妖怪に興味を持ち始めています。
このところ、その妖怪が蠢いています。普段はひっそり隠れている妖怪ですが、コロナ過や不況の世の中に不安が満ち溢れ、その存在感を高めています。
妖怪は、今の世の中に何かを訴えかけています。
神仏の研究は、たくさんあります。しかし、神仏に敵対して退治される側の妖怪についての体系的な研究はほとんどありません。
妖怪は文学や能、歌舞伎にも登場するのに体系的な研究対象になることは稀で、民俗学においても脇役的存在なのです。
ところが、ここ20年ほどで急速に認知が進み、妖怪や鬼といった存在はすっかり市民権を得たかに見えます。
妖怪は社会と日常生活に結びつき、世相を映し出す存在です。妖怪に対する社会の認識が変化し、日本文化を考えるうえで重要な位置を占めています。
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