②睡眠の質「良い睡眠のとり方」
コロナ禍での在宅勤務や外出自粛による運動不足で日中のエネルギー消費量が減ると、体は長く寝る必要がないと判断してしまいます。
さらに、1日の睡眠と覚醒のリズムを制御する「体内時計」の乱れも目立ってきます。
人の体内時計はもともと24時間周期でなく、少し長いことが知られています。朝起きて日の光を浴びれば、このズレはリセットされます。
しかし、遅寝遅起きで光を浴びる時間が遅れると、体内時計は少しずつ後ろにずれていき朝起き辛くなります。
快適な睡眠を取るためのポイントは、2つあります。まずは、「夜は眠くなる前に床に就かないこと」です。
眠気がないのに布団に入ると、眠れないことへの不安が高まります。寝つきに時間がかかることを体が覚えてしまい、不眠になりやすいというのです。
2つ目は、「朝は決まった時間に起きること」です。
体の機能を回復させるには、最低7時間は睡眠を確保したいものです。ただ、あまり眠れなくても、朝は同じ時間に起きる習慣をつけたほうがいいとされています。起床時間が遅くなると、眠気が来る時間も遅れ寝つきが悪くなるからです。
大事なのは、足りない睡眠を昼寝で補うことです。ただし、横にならず、なるべく座ったままで眠ることが大事です。一時間以上は、寝ないように気をつけましょう。体が十分な睡眠を取ったと勘違いし、夜の寝つきに影響するからです。
快適な睡眠を取るには、5000〜10000歩は歩くなど日中に適度な運動を心掛けることが大事です。
夜の入浴は、寝る約1時間前がベストだとされています。手先や足先の血管が広がって熱が逃げやすくなり、体の中心部の温度が下がって眠気が来るのです。
テレビやスマホといった光を出すものは、脳や目を刺激するため寝る前1時間は避けたいものです。
日本人は世界的にも睡眠時間が短く、もとから慢性的に睡眠不足の人が多かったといいます。睡眠不足は、疲労の蓄積や集中力の低下などさまざまな不調の原因になります。質の良い睡眠は、新型コロナから体を守ることにも繋がります。
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