タイガー・ウッズ選手のレジリエンスの体現


 今年のゴルフのマスターズ最終日、タイガー・ウッズ選手は12番ホールの第1打をグリーン手前のクリークに打ち込んでいます。いわゆる池ポチャで、そのドロップ後の第3打もクリークへ吸い込まれています。

 第5打もグリーン奥のバンカーへ落とし、そこから放った6打目も再びクリークに打ち込んでいます。

 結局、パー3のホールで8オン2パットの10打という結果です。

 風の読みが極めて困難で神に祈りたくなるホールとして有名な「アーメン・コーナー」のひとつだったとはいっても、素人なら2度とクラブを握らないと決意しても不思議ではない悲劇的なスコアです。

 しかし、ウッズ選手は続く13番でバーディー奪い、ひとつ挟んで15番からは4連続でバーディーを成し遂げたのです。

 身に起きた不運にもうな垂れず、巻き返しを図ったウッズ選手の姿勢には感心します。

 物理学の用語「RESILIENCE」(レジリエンス)は復元力を意味しますが、このウッズ選手の姿勢こそがレジリエンスの体現というものでしょう。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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