コロナ禍で行ったり来たりの人生


 コロナ禍後の世界を考えるうえで大切なポイントは、時間軸を分けて考えることです。ウィズコロナ時代とポストコロナ時代を分けて、両者の分水嶺をワクチンや治療薬の開発、実用化に定めるのです。

 ウィズコロナ時代は、基本的にステイホームです。人の移動を止めることが、感染拡大の一番の防止策になります。

 しかし、ステイホームを続けていると経済が持たなくなります。そこで感染が下火になるとニューノーマルを基本に日常生活に戻っていくことになります。

 逆に、感染がぶり返すと再びステイホームに戻ることになります。

 ウィズコロナ時代は、このように人の移動を緩めたり締めたりするしかないのです。つまり、ステイホームとニューノーマルとの間を行ったり来たりする他はないということです。

 ポストコロナ時代は、新型コロナウイルスがインフルエンザと同レベルの感染症になりますから原則としてステイホームもニューノーマルも必要がなくなります。

 ではコロナ以前の元の社会に戻るのかというと、そうではないでしょう。

 ウィズコロナの時代に、オンラインを活用したテレワークやZoom授業などが広く社会に行き渡っています。

 これらは便利なので、人々がそれを簡単に手放すとも思えません。

 ポストコロナの世界は、以前よりテレワークなどが日常に組み込まれたハイブリッド型の社会になるでしょう。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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