資源のある所、奪い合いが起きるのが人の世の常
「月の光に濡れる」という表現は、「十五夜は過ぎたが、今の月も草木を濡らす明るさを湛えているという意味合いです。
先人たちは、月の色々な場所に海や湖、入り江などを思わせる地名をつけています。たとえば、「静かの海」は餅をつくウサギの顔の辺りです。
米国航空宇宙局(NASA)は先日、月には考えられているより多くの水が存在し、日の当たる場所にも分布していると発表しています。
水は飲むだけでなく、ロケットの燃料にも活用できます。米国や中国が月の有人探査を目指すなか、水の採取が可能となると極めて重要な資源となります。
しかし、資源のある所、奪い合いが起きるのが人の世の常です。確かに、以前から水などの争奪戦が起きると懸念が膨らんでいました。
月や火星などの宇宙探査や宇宙利用に関する基本原則を定めた国際的な合意「アルテミス合意」という国際的な取り決めに先日、日米などは平和利用を目指して署名しています。しかし、そこに中国などは入っていません。
月には「静かの海」や「賢者の海」がありますが、「危機の海」もあります。
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