不運という名の偶然の悪戯


 大阪・梅田の商業施設「HEP FIVE(ヘップファイブ)」から飛び降りたとみられる男子高校生に直撃され、意識不明の重体だった大学2年の女子学生が24日午後、死亡しています。 

 ヘップファイブは、大阪の中心地である阪急大阪梅田駅近くの繁華街にあります。アパレルショップなどが入り、建物の上に赤い観覧車もあってランドマークになっています。

 付近の防犯カメラには、ヘップファイブ前を歩いていた彼女の背中付近に男子高校生が当たり、彼女が前方に跳ね飛ばされたような様子が写っていたといいます。

 彼女は、まだ19歳でした。23日午後5時50分ごろ、不運にも買い物のためヘップファイブ前を知人女性と一緒の歩いていたのです。

 そこへ、大阪府立高校に通っていた府内在住の男子高校生が屋上から転落してきて巻き添えになったという〝悲劇〟でした。

 意識不明の状態で病院に搬送され、治療を受けていました。男子高校生も転落直後に病院に運ばれましたが、間もなく死亡が確認されています。

 こうした〝自殺〟では、当事者の自分本位の行為に他人が巻き込まれるというケースが少なくありません。

 彼女は、男子高校生に当たって跳ね飛ばされる寸前まで〝幸せ〟だったはずです。それが、一瞬にして〝不運〟に変わってしまったのです。

 まさに、不運という名の偶然の悪戯としか言いようがありません。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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