スマートマスクで寂しい会話が新しい生活様式
近ごろ困っているのは、マスク越しに会話をしなくてはならないことです。相手の口元が見えないうえに、声がこもって何を言われているかわかりにくいのです。
コンビニのレジや公共施設の窓口など、対面の場で当たり前になった透明シートが加わるとさらに難儀なことになります。
デンマークの補聴器メーカー「GNヒアリング」の日本法人が実施した実験では、マスク着用やシートを加えた状態で話す声は2〇〇〇ヘルツ以上の高音域が徐々に失われることがわかったといいます。
それは補聴器で補えるといいますが、安物の補聴器では雑音まで大きくなります。聞きたい音だけを増幅する高性能型の補聴器となると、グッと値が張ります。
スマートマスクという商品は、マスクの上に被せて発声すると無線接続したスマホが文章に変換して表示するという代物です。
便利そうですが、難聴者は相手にも使ってもらわないと話になりません。
これが広く普及してスマホを見せ合いながらの会話が「新しい生活様式」になると、きっと寂しい光景でしょう。
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