ミッション・イズ・ボスでディーセント・ワークを追求する


 急成長を遂げている米半導体大手エヌビディアでは、「ミッション・イズ・ボス」という言葉が使われているといいます。

 それは、ヒエラルキーがないなかで果たすべきミッションに必要な人たちが集まって仕事をすることを指しています。

 ヒエラルキーとは階層で、ミッションとは使命や重要な任務を意味します。

 同じ目的のもと期間限定で集まったチームなら、やりがいもあって風通しもよさそうです。

 主観的な幸福感に基づく国連の世界幸福度ランキングでは、日本は年々順位を下げています。この結果に、働く人なら1日の多くの時間を過ごす職場の環境が無縁ということはないでしょう。

 国連のSDGs(持続可能な開発目標)は、2030年の世界のあるべき姿を17の目標で示しています。その一つに、働きがいも経済成長も求める「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)があります。

 環境省では、やりがい向上などのために担当外の仕事を2割まで認める方針を決めたといいます。

 中央省庁は近年、若手職員の離職の多さが問題となっています。

 従属ありきだった日本の組織の縦横に張り巡らされた壁に風穴をあけていくことは、ディーセント・ワークを実現して持続可能な成長への一つの道筋となるでしょう。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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