新型コロナウイルスのワクチン開発をめぐる各国の思惑


 中国は、新型コロナウイルス感染症のワクチン開発に共同出資する国際的な枠組みに加わっています。

 この国際的な枠組みは、世界保健機関(WHO)などが主導して発展途上国にワクチンを届けることを狙う仕組みです。

 これに日本などが参加する一方、米ロは不参加の姿勢です。

 WHOは、ワクチンの生産能力を十分備えていると誇っている中国の参加に喜んでいます。

 ただ、中国の参加で疑念も浮上しています。

 中国の傘下の狙いはコロナ禍で落ちた国際的な印象を良くし、国際的な覇権を得るための手段ではないかという疑念です。 

 米機関の世論調査では、中国の好感度が各国で大幅に下がっているといいます。中国に好意的でないとする回答がスウェーデン、豪州などでも80%を超えたと報じられています。

 臨床試験段階で大規模な接種が行われてきたとされる中国製がどれほど出回るのかわかりませんが、安全性が損なわれないことを願いたいものです。

 中国に限らず、世界的に外交や国威発揚、選挙での人気獲得などにワクチン開発が物を言い始めています。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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