カラスの見栄は剥がされる
イソップの寓話に、「黒丸烏(からす)と鳥たち」というものがあります。
ある日、神様が鳥の中の王様を決めるというお触れを出します。カラスは、今のままの姿では自分は選ばれないと思っています。
自分の黒い羽では、どうしても目立たないとわかっていたからです。
そこでカラスは各地を歩き回り、他の鳥たちが落とした羽根を拾い集めていきます。そして、それを全身に貼りつけたのです。
王選びの日、神様はカラスのあまりの美しさに王様に選ぼうとします。
しかし、カラスは他の鳥から羽根を奪い返され、元のカラスに戻ってしまいます。
似たようなことは、人の世界でもよく見られます。
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