野党勢力の迷走が自民党の好き勝手を許している
人の顔や職業は思い出せるのに、その人の名前が出てこない状態を「ベイカー・ベイカー・パラドックス」といいます。
パン屋(ベイカー)のベイカーさんの職業は思い出せるのですが、その人の名前が出てこないという笑い話から生まれた言葉です。
野党勢力の今の現状は、名前も覚えきれないほど離合集散を繰り返しています。
旧民主党と自由党の合流で生まれた民主党は2009年、政権交代を成し遂げています。しかし、12年の総選挙で惨敗して野党に転落しました。
そして、維新の党と一緒になって民進党に改称しています。
17年の総選挙では、東京都の小池百合子知事が希望の党を立ち上げています、一方、枝野幸男代表の立憲民主党が発足しています。
民進党は、両党への移籍組、残留組で分裂しています。
選挙後、民進、希望の両党は合流して国民民主党に決まりました。これに、自由党も加わっています
そして今、立憲民主党と国民民主党が合流することになり、枝野氏が新代表に、新党名は立憲民主党に決まりました。
自民党という巨大与党に対抗できる勢力になるのが狙いですが、元に戻っただけのようにも見えてしまいます。
パラドックスとは、正しいと思われる考えが逆の結果を導いてしまうことを意味しています。
今度こそ、党名と代表名、理念、政策がパッと思い浮かぶ二大政党の一方になれることを望みます。
野党勢力の迷走に終止符が打たれないと、いつまで経っても自民党の好き勝手を許すことになってしまいます。
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