菅政権は〝キンモクセイ内閣〟


 10月になり、散歩中にキンモクセイ(金木犀)の甘くて濃い、強い匂いを嗅ぐことがあります。

 その花言葉は「謙虚」ですが、匂いを嗅いでいるかぎり、とても謙虚な花とは思えません。

 キンモクセイの別名は、九里香です。春先のチンチョウゲ(沈丁花)は別名が七里香ですので、前者のほうが後者よりも香りが強い分、二里ほど遠くまで届くということでしょう。

 菅政権の支持率は、今のところ7割を超えるという調査もあります。

 しかし、その政権から甘い匂いだけではなく、強くて嫌な匂いも漂ってきます。

 菅政権は携帯電話料金の引き下げや不妊治療支援の拡充、コロナ禍で冷え込んだ経済活動を刺激する一連の「Go To」事業など甘い匂いがする政策も打ち上げています。

 その陰で、日本学術会議の問題などで嫌な匂いも漂わせています。

 日本学術会議の問題では菅政権が気に入らない学者をメンバーに加えることを拒否し、その理由さえ説明しようとしません。

 国民の鼻をでキンモクセイの甘い匂いでごまかし、「学問の自由」や「言論の自由」を脅かしかねない〝腐臭〟に気づかせないようにしている感じがします。

 ネズミは匂いの実験で、どんなに食欲をそそる匂いのなかにいてもネコの匂いを嗅ぎつけると直ぐにその場を離れるといいます。

 国民も、菅政権を見るときネズミの鼻だけは働かせておいたほうがいいでしょう。

八丁堀のオッサン

八丁堀に住む、ふつうのオッサン。早稲田大学政治経済学部中退。貿易商社勤務のあと雑誌編集者、『月刊文芸春秋』、『週刊ポスト』記者を経て、現在jジャーナリストとして文字媒体を中心に活動。いろいろな面で同調圧力 にとらわれ、なにかと〝かぶく〟ことが少なくなっているニッポンの風潮が心配。

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